Monday 17 October 2011

The 15th Flute Convention in Shiga - 2.

そして翌20日はワークショップと船上パーティ。

ワークショップ前半は、ショーロというジャンルの音楽がどういう物であるかという事を分かって頂こうと、歴史を追いながら実際に演奏をしながら各リズムについての説明。後半は実際にショーロを体験して頂こうと、フルートカルテット用の曲をあらかじめ2曲用意。受講される方々のレベルも事前には分からず、与えられた90分という時間にこれだけの事がはまるのだろうか、と少し不安を抱きつつワークショップは始まりました。

配布プリントも頑張って作りました。が、肝心な事が抜けていたことに当日気づき・・・まあご愛嬌という事で。
 30分ほどで導入編を終え、次は実践。1曲目の「Ingênuo(Pixinguinha/arr.Mauricio Carrilho)」は曲がテンポも比較的ゆっくりで楽譜が読めれば何とかなるかな、という事での選曲。そして、通してみてビックリ!簡単に通っちゃった。「日本って凄いですね〜」って思わず言ってしまったほど。これならもう一曲行けるかもしれない、と思って用意しておいた「O Voo da Mosca(Jacob do Bandolim/arr.Naomi Kumamoto)」にチャレンジしてみる事に。この曲はテンポも速いし、アレンジもメロディやったり伴奏へ回ったり数小節毎に変わって行くのでちょこっとややこしい。なのに・・・ゆっくりめで3回くらい通したら最後まで行けちゃった。5回目くらいには理想のテンポで!なんてことでしょう。

みんな初見でスラスラ〜。凄い!

 EPMの私のクラスで使っている教材を持っていたんだけれど、ブラジルではこんな風には絶対に行きません。合わないのです。それぞれが個性的と言えば個性的、自由奔放と言えばそうかもしれないけれど、音楽やるときくらいは足並み揃えようよね!って言いたくなります。反対に日本では、最初から誰もはみ出ずに一緒に歩んで行ける。初見だってそれくらいのアンテナはちゃんと張ってある。音もほとんど間違えないし。


でも、もうちょっと自由になれても良いかな、と思いつつ、日本とブラジル両国の差を否応無しに感じる貴重な体験となりました。地理的にも歴史的にも、そして教育方法も正反対な2つの国、足して2で割ったらいい感じになるんじゃないかと思うほど、何につけても両極端です。

時間足りるかな?ってちょっと心配だったけど、実際には10分ほど余ってしまいました。(想定外!)「せっかくなので、みんなで記念写真を撮りましょう!」とブラジル的に発言してしまったら「写真ですか?」とキョトンとされ…。自然に口から出て来たフレーズなんだけど、そうか日本ではそう言う事はしないんだ、と改めて認識。会場では同時進行で様々なワークショップが行われていたけれど、記念写真を撮ったのは私のクラスだけ?


 素晴らしい出会いを有り難うございました。ショーロに触れて頂けて良かったです。またチャレンジしてみて下さいね!

夜はワークショップ会場から直行で琵琶湖に浮かぶ遊覧船「ミシガン」での船上パーティ。日本の笛、ブラジルの笛、そして謎の笛(!?)と3つの出し物。雨模様で乗船までがちょっと大変でしたが、乗ってしまえば快適な船の旅!

ミシガン乗船前。船上パーティとはシャレた企画ですね。

凛とした日本の笛奏者ー福原一笛さん
その後は楽しくブラジル


そして不思議な笛吹き集団アンサンブル・リュネット
このアンサンブル・リュネットのみなさん、フルートだけでも素晴らしい実力を持つ方々なのに、ご覧のようにキーボード、ギター、ベース、打楽器、クラリネット等々才能を余す事なく発揮する、そして衣装にもこだわる(!?)多彩なアーティストです。湖=白鳥の湖という事で白鳥のお姿だそうな。。。

(日本公演レポートまだまだ続く)

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